店長日記

イタリアのバッラリーニ社のフライパンを買ったのでレビューします

イタリア製のフライパンといえば、バッラリーニ。2016年に日本に上陸したばかりで、まだあまり知られていないけど、1889年操業と130年もの歴史を誇る欧州最大級のクックウェアブランドです。

イタリア人の友人に、「バッラリーニのフライパンを買ったよ〜」といったら、「È un’ottoma marca, bella scerta!」(優秀なブランド、良い選択!)と褒められましたが(笑)、いったいどんなフライパンなのか、たっぷりレビューします。





イタリアのバッラリーニ社とは


イタリアのバッラリーニ社とは、ヨーロッパ最大級の生産量を誇る、クックウエアブランドで、世界60カ国以上で愛されているイタリアブランドです。
初めてその製品を見た時に、形の良さに一目で気に入ってしまいました。こういう形の美しさって、例えばイタリア車にしてもそうだけど、イタリアの物に共通していると思いませんか?なんともお洒落で、使っていて気分もあがる感じがします。

創業時、初めてつくった製品は鳥かご。ぜんぜんクックウエアじゃなかったんですね。意外で面白い。
それから時代は流れて、フッ素樹脂加工のフライパンの製造に特化していったのは1960年代の事。1980年代にはデュポン社と提携して、いっそう事業を拡大していったそうです。

2004年には、フライパンのハンドルに、調理に最適な温度になったことを知らせるサーモポイントというものが付き、これによって料理がより美味しく作れるように、また余分な加熱や空焚きを防止できるようになりました。
時代とともに進化していますね。

そんなバッラリーニ社ですが、他の多くの企業が、生産コストをさげるために中国での生産を行うようになるなか、かたくなにイタリアで、イタリアのクラフトマンシップをそそいで生産しています。
私は、そんなところに魅かれて、バッラリーニ社のフライパンを買いました。

余談だけど、「エレメンタリー」というアメリカのドラマがあって、これは現代のニューヨークを舞台にしたシャーロックホームズ物ですが、このなかでシャーロックもバッラリーニ社のフライパンを使っていました。

私が買ったのは、ローマというシリーズのフライパン

ローマシリーズのディテール


バッラリーニ社では、いろいろなクックウエアを作っていますが、フライパンでもけっこう種類があります。

私が買ったのは、ローマというシリーズ。同じ形で、トリノというタイプもあります。

ローマタイプのフライパンは、直径が20cm、24cm、26cm、28cmから選べます。大きさによっては深型もあります。また専用のガラスフタつきも選べます。

私が買ったのはレギュラータイプの26cm。このときフタ付きが品切れ中でなかったのですが、あったほうが絶対便利です。

ティファールなんかと比べて、全面ガラスで中が見えやすいのがいいですね。

それとフタについては、国産の全面ガラスのものが安いのですが、ちゃんと合うかわからないので買うのをやめました。


このローマシリーズのフライパン、一目で気に入ったのは、なんといってもステンレス製のハンドル。ピカピカと綺麗だし、流れるような曲線が美しくて、アートみたいな感じ。使ってみて、見るたびにほれぼれして、料理も楽しくなりますね。

ハンドルには、バッラリーニ社のマークがついていますが、お城の城門かな?カッコいいです。イタリアらしいマークです。

ところでこのハンドル、金属製なので熱くなるんじゃないの?って思いますよね?

でも、ご心配なく。これは「Vシェイプ・ステイクールハンドル」といって、熱が伝わりにくい形状。

実際使ってみてると全然熱くなりません。



ハンドルで、もうひとつ気に入っているのが、ハンドルとフライパン本体との接合部分。写真のように、大きなリベットでしっかりとりつけられています。


フライパン本体は、アルミに御影石みたいな見た目のフッ素コーティングがされています。説明書によると、グラニチウムエクストリーム・コーティングと言って、「2層の鉱物(ミネラル)を独自技術で加工・開発した、石のように硬く丈夫な3層コーティング。焦げ付きにくさと汚れ落ちの良さを併せ持ち、使い勝手に優れています。」

数日使っていますが、確かに焦げつきませんし、汚れ落ちがよくて、使用後のお手入れも楽だし、簡単にきれいになるので気分がいいです。

フライパンのコーティングというと、よく金属ヘラで傷をつけてしまうという話を聞きますが、バッラリーニ社のフライパンは金属ヘラ使用OKです。

説明書によると「バッラリーニのグラニチウムコーティングは非常に硬質で耐久性が高く、金属ヘラも日常的に使用できます。」とのこと。ヘラもいろいろで、樹脂の物は割れたりもしますから、金属製を使いたい方にはうれしいポイントかと思います。


フライパン本体についてですが、私が買ったスタンダードタイプは、底から縁にかけて、かなり緩やかなカーブになっています。

フライパンをかたむけて、お皿にお料理をうつすときは、すっと滑ってくれてやりやすいです。

底面に関してはは約5mmと厚いので、余熱が終わった後、食材に熱が安定して伝わるように感じます。お肉や大根など焼いてみましたが、焼き目がきれいにつきました。

底の裏面にも、バッラリーニ社のマークがついていました。

そういえば、他のフライパンの口コミを読んでいると「歪んでいた」というのを時々見かけます。なので本当の御影石を切り出したものに載せてみました。この御影石、石屋さんでいただいたものですが、機械で切断されたあと、綺麗に面を研磨したもので、平面性がかなり高いです。

それに載せてみたところ、底面はまったくがたつきなし!一方上面の縁の部分では、0.5mmくらいの差がありました。これは実際に0.2〜0.5mmのプラスチックの板をいれてみて確認しました。0.5mmの差が大きいのか小さいのか、いまのところまだ分かりませんが、蓋をかったら再評価してみようと思います。

その他の特徴としては、耐熱温度は250℃ということで、このままオーブンに入れて調理可能というのがあります。でも、ティファールみたいにハンドルが取れないので、大きなオーブンでないと無理ですね(^^;

あとヘルシーノンスティックと言って、「近年話題の人体に影響を及ぼす可能性が高いと言われる、PFOA、重金属、ニッケルを一切使用していません。」ということで、安全性にもしっかりと注意が払われています。


バッラリーニ社の保証規定は?


バッラリーニ社のローマシリーズのフライパンがどんなか、ご覧頂ければ、かなり良いものではないかと思いますが、保証はどうなっているのか説明しておこうと思います。

1)業務使用の場合は保証の対象になりません。
2)保証期間は5年
3)表面がコーティングされている商品のコーティング部分は保証対象外

ということです。

コーティング部分は対象外とのことですが、それ以外の部分はなかなか壊れそうにないですよね。となると、保証によってどこかを修理してもらう事は、ローマシリーズに関しては無さそうな気がします。

ハンドル部分にサーモポイントが付いているフライパンがありますが、こういう部分は保証の対象になると解釈できるので、商品によっては保証修理をしてもらう場面があるかもしれませんね。

バッラリーニ社のフライパン、ローマシリーズを使ってみた感想

まだ買って数日ですが、毎日使っています。最初に手にして見て、ホントにかっこ良くて、まずは大満足でした。
アマゾンのレビューでは、重いという声がありましたが、確かに少し重いと感じるかもしれません。実際、これの前に使っていた同じ直径26cmの物より重いのですが、ふって使うことがないので、ほとんど気になりません。

調理の時は、サーモポイント付きのものではないので、余熱が終わったかは自分で判断することになりますが、今のところこれが不便に感じたことはありません。油を引いて熱が入ってくると、なんとなくわかります。

上でも書きましたが、底は5mmと厚みがあるので、熱が均等に伝わる感じで、食材にむらなく火を通す事ができています。
そして使用後に、汚れが簡単に落ちるので気分が良いです。

大きさについては、26cmだとハンバーグ2個同時に焼けます。またパスタなんかも、たっぷり作れるので便利。

冷やし中華を作るときに、錦糸卵をつくったのですが、大きいので作りやすかったですね。

一言でまとめると、買ってよかった!
バッラリーニ社のクックウエア、少しずつ揃えてみたいと思ってます。